【Q&A】永住ビザの審査にはどれくらい時間がかかりますか?

  • 2018.04.26 Thursday
  • 16:43

入管業務においてもっとも忙しいといわれるのは例年1月〜4月上旬頃までなのですが、今年も何とか繁忙期を乗り越えることができました。

東京入国管理局においても、少しずつ平常運転に戻りつつあるように感じます。

 

同時に、この時期は永住ビザの条件のひとつである来日10年の節目を迎えられる方が多いタイミングでもあります。

(留学生や新社会人として来日された方は、4月入学・入社のタイミングで来日されることが多いからです)

 

そのため、例年4月〜6月は永住や帰化の問い合わせが増える時期でもあります。

 

永住ビザの申請を検討されている方から決まって受ける質問として、永住ビザの審査にはどれくらいの時間がかかりますか?というものがあります。人生設計の中で永住ビザ取得を目指す方も多いので、やはり申請から結果(許可・不許可)までの時間は気になるものですね。

 

 

行政手続に関する審査に要する期間を『標準処理期間』といいます(行政手続法6条)。

 

永住ビザの審査に関する標準処理期間については、法務省HPで公表されています。

それによると、標準処理期間は「4か月」とされています。

 

たしかに、案件によっては(特に懸念事項が少ない事案の場合)4か月前後で許可されるケースは少なくありません。

また、各入国管理局の管轄によっても大きな差があります。

たとえば、四国4県を管轄する高松入国管理局では、わずか5週間で永住許可された事案もありました。

 

なお、東京入国管理局管轄下においては、おおむね「6か月」が目安となっております。

実際に東京入管永住審査部門の担当官も、約半年かかっているのが現状との見解を示しています。

 


 

これはあくまで東京入国管理局における一般的な感触なのですが、許可される見込みが高い案件については、早くて4か月、遅くとも6.5か月ほどで結果(許可)が出ている一方で、7ヶ月を過ぎると不許可の可能性が一気に高くなる傾向にあります。

 

 

それでは、なぜこのように審査期間に大きな差が生まれているのでしょうか?

もちろんそれは対象事案の状況や性質、難易度等によって審査に要する時間が異なるからなのですが、それは具体的に審査プロセスどの段階(時点)で決まるものなのでしょうか?

 

 

★じつは、意外と早く、しかも審査の最初の入り口部分において、ある程度審査の方向性が決められているのです。

 

この事実は永住ビザに限らず、すべてのビザ申請において共通する重要な観点ですので、今回はその点について少し掘り下げてご説明いたします。

 



 

イメージしやすいように、実際の申請手順に沿って見ていきましょう(以下、審査要領をもとに構成)

 

【1】まず、ビザを申請するためには、申請書の作成に加え、所定の添付書類(証明書類等)を準備する必要があります。

 

【2】申請書類の準備ができたら、管轄する入管に持参し、窓口にて申請します。申請書及び添付書類が問題なくそろっていれば、入管にて申請が「受付」されます。

 

【3】申請を受け付けたときは、所要の電算処理を行った上で、速やに『振分け担当者』が案件の振分けを行います。

 

 

★ここでいったんストップしましょう。誰か出てきましたね。

そうです。ポイントはこの『振分け担当者』という登場人物です。

振分け担当者』とは、申請案件の振分けを行うのに適切な者として首席審査官又は所長が選出・指名した審査官のことをいい、迅速かつ適切な振分けの実現を図り、効率的な審査に努めることを使命としています。

 

申請案件の本質を短時間で見極め、その後審査方針を決定するわけですから、相当な切れ者であるに違いありません。

このように、すべての申請案件は、この最初の時点で今後の方向性を決められてしまうわけです。

 

 

【4】振分け担当者は、案件に振り分けた案件を速やかに決裁に回付し、を除く案件に振り分けたときは、速やかに担当者を決定し、配分します。

 

★はい、ここでも聞き慣れないキーワードが出てきました。「A案件」とはいったん何でしょうか?

じつは、申請されたすべて案件は、振分け担当者により下記4つの分類に振り分けられるのです。

 


 

案件》許可(交付)相当の案件

案件》慎重な審査を要する案件(いわゆる慎重審査案件)

案件》明らかに不許可相当の案件

案件》資料の追完を要する案件

 


 

【5】上記のうち案件に振り分けられた案件について、振分け担当者等は、追完資料の提出後ただちに又は案件への振り分けを行い、処理の促進を図ります。

 

【6】上記【5】により又はへ振り分けられた案件については、担当する審査官が引き続き審査を行い、最終的に法務大臣又は地方入国管理局長が許否の決定を行います。

 



 

以上が審査の具体的なプロセスです。

わかりやすいように上記フローを下記に整理してみました。

 

上記のように、審査をスムーズに切り抜けるためには、入り口部分でなるべくA案件に振り分けてもらえるよう、申請書類をしっかりと準備することが何よりも重要です。

しかし、仮にB案件に振り分けられてしまったとしても、的確なフォローにより最終的に許可にもっていける可能性は十分にあります。

 

そのため、私たちはA案件への振り分けを第一に目指しつつも、B,C案件になる見込みが高い案件に関しては、如何なるフォローが効果的か、他に主張すべき積極要素はないか、専門知識や経験をもとに検討・判断した上で申請に臨んでおります。

大切なのは、上記振り分け制度を正しく理解した上で、先回りした対策のもと申請書類を戦略的に構成していく姿勢なのです。

 

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